撫子色が似合う彼
今日も彼の友人が集まって、彼が出演していた番組のVTRをみんなで観る。
日本が誇る大物芸能人、志村けんさん。
かれは撫子色がほんと
日本国民はまだ、彼がもうこの世界を去っていることを受け止め切れていない。つまり、日本中で志村ロスが続いているということである。
撫子色の衣装がよく似合う彼。
今も煌々としていたかもしれない彼の生命は、あのウイルスに侵され、瞬く間に奪い去られた。あのウイルスが拡大しなければ。ウイルスが入ってくる前に海外からの全ての空路や海路を一時絶っていれば。日本中がいち早く対策を取っていれば。彼が居なくなることなんてなかったのかもしれない。そんな思いが私の中で溢れては止まらない。
若い頃からお茶の間に笑いをもたらし、全国に笑いを提供してきた彼。動物愛に溢れていて、動物からも沢山の愛を受ける彼。
彼の死は人間界だけでなく動物界にまでも悲痛をもたらしただろう。
どこからともなく現れ、多くの命を奪ったアイツ。多くの学生の青春をいとも簡単に崩してしまったアイツ。きっと世界中が存在を現さないアイツに罰を与えたいと願っているだろう。
誰にも止めることのできないアイツは瞬く間に世界中を駆け巡り、流行から早3ヶ月経った今日も、何処かで罪のない人々を苦しめているのだろうか。
私はアイツを一生忘れない。
そして志村さん。全国民の記憶の中で生き続けて欲しい。いや、きっと本人が嫌がったとしても周囲の人間は決して彼を忘れず、記憶に留めておくだろう。
沢山の笑いをありがとう。志村けんさん。